笑菱会 知る人ぞ知る

佐賀 夢咲落語会の席亭をしています。

第24回夢咲落語会 皆さんに支えられおかげさまで大盛況でした!

当日プログラム

 佐賀もコロナ感染が増える中、約130名のお客さんに来ていただきまして大盛況でした。

24回目ともなると常連さんも多くなり、会場係も必要ないようなアットホームな感じになってきました。

 

松竹梅(らんず)‥めくり屋らんずではなく、演者としてトンパツで登場。久しぶりのらんずさんの高座を待っている人がこんなにいるとは驚いた。明るいよく通る声と柔らかい口調でファンを魅了し、おめでたい噺で会場をホンワカな気分にさせていた。

 

手紙無筆(風太郎)‥待ってました!笑菱会の重鎮、風太郎さんの高座を楽しみにしている人は多い。軽妙な語り口としぐさ、洗練された間に引き込まれ、お客さんも思わず笑ってしまう。今では他人とも思えないというファンもいる。次回もお楽しみに。

 

粗忽長屋(さい生)‥野球拳の曲に乗って会長登場。今回は粗忽者の落語を披露とばかり、そそっかしさの決定版の粗忽長屋に挑戦。名人可楽のような雰囲気はいかにも玄人好み!お客さんも肩を震わせながら笑う。八っつぁん、熊さんの長屋噺は心地よい味わいがあります。

 

猿後家(三鶴)‥猿に顔が似た女将さん、これを取り巻く出入りの職人とのやり取りを面白おかしく三鶴ワールドで表現し、お客さんも今日一番の笑いで盛り上がった。本人は「噛んだ、噛んだ」とぼやいていたが、あれだけ喜んで頂けたら贅沢でしょ!

 

まめや(助々)‥いつものようにトイレ帰りのお客さんをまくらで迎えながら、噺に入る。売り声の調子が面白かったと笑ってもらってよかった、よかった。明るく元気な落語で会場を温めかぶりつき兼ひざの役目を務め、トリに繋いだ。

 

お直し(一丁)‥昭和の東京の寄席の匂いを漂わせながら廓(くるわ)噺(ばなし)で初の大主任(とり)。聞き心地の良い江戸弁で40分弱の大作をテンポよく喋りきった。廓の世界で落ちるまで落ちた男女の悲哀を表現した貴重な廓噺、かつて志ん生が芸術賞を受賞し「粋な文部大臣だ」と言ったことで有名。佐賀のお客さんもこんな噺を一丁ワールドでたっぷりと聴けてよかったでしょう。

 

今回はコロナ感染が少しずつ増える中、会場へのお客さんからの問い合わせも多かったとのこと。会場のスタッフさんも今では自分たちの落語会のように大事に思ってくださっていることに感謝、感謝です。

 

次回は25回目の節目となります。3月18日(土)の予定です。